エッセイ カンベ

日々の散文 食多め

憧憬:洋食

昭和の末に生まれた為、実際昭和はよく分からないはず、、、なのですが、昭和の洋食に憧憬を感じます。

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まず「洋」と言った漠然とした定義。フランスともアメリカとも言い切らぬ定義の無さが堪らない。

今のお店は専門性が上がり本場に近いものも食べられるようになったが、日本人に合うように味付けされた洋食と言うジャンルはいつだって食べたい物リストの上位にあります。

デミグラスソースなんて物はそもそも家のメニューには無いですから、幼少期に祖母と母と行く百貨店で食べるシチューやデミグラスソースのオムライスなんて堪らない代物です。

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池波正太郎の小説に資生堂パーラーの記述がある。

"絶えず大小の戦争に関わり合いながら、貪欲にヨーロッパとアメリカの文化を吸収し、物資がありあまっていたモダン風俗で銀座は充満していた。"

"食物から衣類、香料...数えきれぬモダン。そのモダンから発散する匂いが街に漂っている。"

なるほどこの憧憬はモダンへの憧憬なのか。

未だに銀座で頂く洋食は特別な時間に感じます。

そして"持続の美徳"

これぞ洋食が洋食足らしめたものでしょう。

今の世の中インターネットで本場のレシピなんかも手に入ります。動画で作る場面も見れるものですから素人でも見様見真似で作れたりもしてしまいます。

ですが、洋を追いすぎず日本人の感性と合う食を確立しそれを続けて来た事が「洋食」を確立して食文化として根付いたのでしょう。

 

そしてデザート。

ドレンチェリー やフルーツケーキ、おして王道の「プリン・ア・ラ・モード」

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昭和のデザートは全てキッチュで可愛らしい見た目とお味。マドラスチェリー しかり色目が華やかで目にも楽しい昭和のデザート。メロンクリームソーダなんてなんちゅう色の組み合わせと思わせてくる。でもそこがまたなんともアメリカらしくたまりません。

久々にドレンチェリー で絞り出しクッキーを作る。バニラの匂いプンプンな昭和の一品。

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衣料品においても明治頃に欧米から化学染料が入ってから今までの草木染めでは出せない発色の鮮やかさで当時の女性を驚かせたそう。そんな化学染料の色鮮やかな着物は当時の憧れ。モダンの香り。

 

鮮やかなフルーツと乳製品の口当たり。

これぞモダンの骨頂。